6月4日(水)
【フォーリャ・デ・サンパウロ紙三日】二日、リオデジャネイロ(RJ)、サンパウロ(SP)、ミナス・ジェライス(MG)、ペルナンブーコ(PE)の四州で、ロタソンやバス関係のデモが発生した。
[ロタソン業者が市庁にろう城=アングラ・ドス・レイス(RJ)]
同市のロタソン業者約百二十人が二日午前十時三十分ごろ、市運営局ビルに侵入し、同市局長三人を含む職員五十人を約三時間にわたって人質にとった。
ロタソン業者らは同局内部の各室に侵入、ガソリンをまき散らし、ビルの主要入り口をふさいだ。業者らの妻子約百十人も同伴した。
同市は五月五日に、市内のロタソン営業を全面的に禁止した。ロタソン業者らは営業の再開を訴え、今回の同局ビルろう城に至った。
午後一時ごろには人質を全員解放。軍警百人がろう城が続くビルを囲み、市警のヘリや消防隊も援助した。同局付近の商店は閉鎖した。
デモ集団との交渉は平行線をたどり、市はビルの水道、電気、電話をカットして圧力をかけた。午後六時三十分ごろ、デモ参加者を逮捕しないという条件でロタソン業者らはビルから出た。
デモを指揮したロタソン業者協同組合のアントニオ・ピメンタ組合長(六四)はガソリン説を「市のデマだ」と明言。「人質もとっていない」と否定した。
[ロタソン業者が軍警と衝突=レシフェ(PE)]
九月からロタソン営業本数を大幅に減らす同市条例案の反対デモ運動を実施していた不法ロタソン業者らが二日、市内各地で軍警らと衝突した。
デモ参加者は、同市の主要道路に二キロに及ぶヴァン車の列をつくり、大通りを閉鎖した。またゴミ袋のバリケードをつくって軍警と衝突。軍警は催涙弾などを投じ、デモ抑制を図った。
デモ参加者一人が負傷。市内で計二十一人が拘束された。またバス一台も放火された。
[ロタソン検問で軍警と衝突=カンピーナス(SP)]
ロタソン業者六人が二日、営業許可のあるロタソンの検問が行われる同市軍警第六中隊前で軍警と衝突し、拘束された。
検問は今回で三度目。以前も不法ロタソン業者たちのデモで検問を実施できなかった。ロタソン業者約三百人が中隊前を封鎖し、ロタソン車が入るのを阻止していた。
[バス二十二台が破損=コンタージェン(MG)]
同市で二日、市外路線バス運賃の一六%値上げを抗議した市民が、バス二十二台に石を投げ、破損させた。
[失業運転手ら四百人が抗議=サンパウロ(SP)]
サンパウロ市内営業許可が出なかったバス会社に解雇された運転手・車掌ら約四百人が二日、サンパウロ市庁前でデモ抗議した。マルタ市長は「解雇された従業員らは他社に吸収される」と保証したが、実際には空きがない状態。「サンパウロ市も労働組合も我々を見放した」と元従業員らは途方に暮れている。