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対中国輸出2位に=米に次ぐ市場と有望視

6月4日(水)

 【フォーリャ・デ・サンパウロ紙三日】中国は二〇〇〇年にはブラジルの貿易相手国の上位十位内にすら入らなかったが、〇三年以降、米国に次ぐ二番目の輸出先となっている。
 開発省の資料によると、〇三年一月から五月までの中国への輸出額は十七億七千四百万ドルで、〇二年同期比で二二九・七%の増加。この額は二〇〇〇年の年間輸出額十億八千五百万ドルを上回る。中国への輸出額は五月だけで五億八千九百万ドルとなり、〇二年同月比で三七五%増加した。
 中国のブラジルにとっての重要性は〇一年に大きくなり始めた。〇一年の輸出額は十九億二百万ドルで、国別輸出額ランキングの第六位を占めた。同年、アルゼンチンは第二位(五十億二百万ドル)、日本は第五位(十九億八千六百万ドル)だった。
 〇二年、経済危機と社会不安で混乱したアルゼンチンは第六位(二十三億四千二百万ドル)に順位を下げ、中国は第四位(二十五億二千万ドル)に浮上。今年に入って、大豆、鉄鉱石、鉄鋼製品、自動車部品、繊維素材の輸出増加が中国を第二位に押し上げた。
 ブラジル政府は昨年以降、人口規模からみて最も有望な市場の一つとみなされる中国との貿易拡大を重視するようになった。中国への輸出が爆発的に増える一方、輸入の増加ペースは非常に遅い。〇三年一―五月の輸入額は七億三千六百万ドルで、前年同期比で三九%の増加に留まった。