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市議4人の密会捜査=票買収でわいろ請求か サンパウロ市

6月4日(水)

 【既報関連=アゴーラ紙五月三十一日】昨年末にバス会社に対し便宜を図ろうとした疑いで五月十四日に告発されたミリアン・アチエーサンパウロ市市会議員(PPS=社会主義人民党)の件で、同議員がほか三人の議員と密会していた事実が浮上した。
 アチエー議員の護衛担当の軍警官が三十日、サンパウロ州検察局の事情聴取中に、市会理事会選挙前に同議員が、エジヴァウド・エスチーマ議員(PPS)、エリゼウ・ガブリエル議員(PDT=民主労働党)、アルセリーノ・タット議員(PT=労働者党)と、アチエー議員の法律事務所で密会したと証言した。警官は、密会場所まで同議員を護衛したという。
 アチエー議員は、バス会社「チラデンテス」がSPTrans(サンパウロ市交通機関公社)の介入後も経営を続けられるよう、同社社長にわいろを請求して便宜を図ろうとしたと、マルコス・J・C・シウヴァ同社元理事に告発された。六十万レアルのわいろは、タット議員が市会議長になるための票集めに使われたという。当時ほかの議員を支持していたエスチーマ議員やガブリエル議員、ウンベルト・マルチンス議員(PDT)は、票決間際にタット議員を支持、票を入れている。