6月5日(木)
【フォーリャ・デ・サンパウロ紙四日】連邦警察は三日、サンパウロ州、マナウスとタバチンガ(アマゾナス州)で、麻薬の国際取引、資金洗浄、盗難車の改造、恐喝などを行っていた犯罪組織にかかわっていた容疑で二十六人を逮捕した。逮捕者の中には警官十四人が含まれる。
「鷹(たか)作戦」と名付けられた連邦警察の捜査は、容疑者の電話、帳簿、銀行口座の秘密保持を解除した二月に開始されていた。マナウスで捜査を指揮したセザール警部によると、連邦警察の捜査は「犯罪組織壊滅」の第一歩だという。
連邦警察が摘発した容疑者の犯罪の中には、ソリモンエス川に沿ったガソリンスタンド所有者への金銭恐喝がある。また容疑者らは密売人から麻薬を没収し、横領していたと疑われ、自動車の盗難や盗難車の改造はサンパウロ州にある会社とつながっていたとされている。
サーレス前アマゾナス州連邦警察監督官・現アマゾナス州知事によると、容疑者のうちの三人が同州保安局の幹部でもある警部だったため、同知事は知事に就任した一月以前に今回の捜査をすでに知らされていた。記者会見で同知事は三人の容疑者を警部職からはずしたと発表した。
今回の捜査は連邦・アマゾナス州検察庁、アマゾナス連邦警察、ブラジル空軍の協力を得た。逮捕は早朝に行われ、家にいた容疑者の多くはうろたえた。容疑者の一人の警部宅は六十人の警官に包囲された。三十四台の自動車のうち六台が押収され、同宅ではドル、銃、銃の消音機、麻薬の重さを量るはかりが発見された。
今年三月には連邦警察警官二十二人が、わいろを受け取ってパラグアイ国境の友情の橋で密輸品を運んでいた車を見逃した容疑で逮捕され、昨年十一月には貨物の横領・強奪で六人の市警とほか二十八人が、ゴイアニア、ミナス、マット・グロッソ、ロライマ、アクレの各州で逮捕されている。