6月7日(土)
ブラジル日本商工会議所(田中信会頭)の企業経営委員会ポ語の部(石川委員長)が主催する「労働生活の質」(エドアルド・カルメロ講師)講演会が、三日午後四時から安田保険講堂で行われた。
カルメロ講師は企業コンサルタント、エンテウシアスモス人材タレント・コンサルタント会社取締役。勤労者の労働生活の質、健康が企業にとって重要であることや、企業において発生する失敗の八〇%が対話・接触の不足に起因する点であることを強調した。以下、講演の要約。
「労働生活の質」――。身体、知、感動、職業意識、心理等を含む労働生活や健康の質は、現代のような社会の大きな転換期において、会社の重要な資産。不適切な労働環境は従業員の健康や精神衛生にマイナスであり、ひいては企業財政にマイナスをもたらす。
低モチベーション(やる気のなさ)、不注意、生産性低下などは、家庭、社会、医療システムに良くない影響を与える。
それらをすでに認識している革新的企業といえる。Guia Exame誌によれば、就職先として最も人気のある国内ベストテン企業は、いずれも「従業員の満足度を高めれば生産性も高まる」との基本戦略に基づき、労働環境を改善して競争力を高め、優位に立つという組織ビジョンを作り出した。