6月7日(土)
今年三月、ブラジル日本都道府県人会連合会の事務局長に就任した中山淑子さん(六四)は、対応が悪い、との批判も聞こえた県連の窓口のイメージを変えつつある。
サンパウロ市内の有名旅行社で約二十年間、接客や事務を担ってきた。「お客様に喜んでいただけるのが幸せだった」と振り返るその経験が今、役に立つ。
会長らの行動や行事日程を把握するのはもちろん、数多くの経理面も重要な役割だ。現在、募集している訪日団の書類作成で深夜三時ごろまで机に向かうこともしばしばある。
来伯後、四十年を過ぎるがこれまで県人会や県連などコロニアとは縁遠い世界にいた。それだけに、県連の将来像も客観的に見ることが出来る。
「今後、もっと二世を取り込まないと、県人会も県連も続かないのでは」と中山さん。
コロニア「御三家」で唯一の女性事務局長だが、気負いは全くない。
「気張ってもしょうがないでしょ。自然体が一番ですよ」 (記)