6月10日(火)
【フォーリャ・デ・サンパウロ紙七日】オズワルド・クルース財団(Fiocruz)が六日に発表したエニーラ製薬製造のレントゲン投影剤・セロバールのロット3040068の分析結果によると、同薬剤から「大量の」猛毒物質が発見された。
同物質の一つ、炭酸塩バリウムはネズミ退治に使用される。衛生監督庁(Anvisa)は同製薬会社が問題のロットの製造に炭酸塩バリウムを試験的に利用したとの疑いを深めた。また、猛毒の硫化バリウムも大量に発見された。
サンパウロ市の病院一カ所と診療所三カ所は二日、セロバールのように、硫酸塩バリウムを主成分とする投影剤を使った胃腸の検査を中止した。緊急の場合、患者は内視鏡などで検査される。また一部の病院は輸入した投影剤を使って検査を再開した。