6月10日(火)
日系社会最初の日本人祭司として、キリスト教布教活動や福祉、救済事業に身を捧げた武内重雄神父(北海道札幌市出身)が六日、入院中のサンタ・エレーナ病院で亡くなった。九十四歳。
武内神父は一九〇九年四月生まれ。北海道の北海中学校卒業後、一九三三年、「あふりか丸」で着伯した。ノーヴァ・フリブルゴ哲学単科大、サンレオポルド大学神学科、ローマ市グレゴリアン大学大学院卒業。日系祭司としてブラジルイエズス会ミッション会会長、サン・フランシスコ学園校長、サンゴンサロ教会主任を歴任した。神学博士。
武内神父は五月十七日、心臓発作のためサンタ・クルース病院に入院。一時は快方に向かうも、多機能不全と心臓発作を起こし、サンタ・エレーナ病院に再入院、今月六日に亡くなった。
日系社会に多大な貢献をした人として、多くの人びとに愛された武内神父。七日ミサは十二日午後六時から、日本語によるミサは十五日午前八時から、いずれもサンゴンサロ教会(リベルダーデ区ジョアン・メンデス広場一〇八、電話・011・3106・8110)で行なわれる。