6月10日(火)
スザノ市の企業家、行徳マルシオさん(三五)が誘拐された事件は九日現在、目立って大きな進展を見せていない。地元紙の報道によると、捜査に当たっている市警誘拐対策課は依然、犯人との交渉を続行。誘拐当初四百万レアルだった身代金が七日までに、百万レアルに下がったという。
また、行徳一家は現在居住する同市内のアパートを離れ、所有するシャッカラで新たな進展を待つ状況らしい。
汎スザノ農事文化体育協会の上野ジョルジ会長は、ニッケイ新聞社の取材に対し、地元でも七日以降新たな情報が手に入っていない、とコメント。また、地元紙の報道でも身代金の金額が転々としていることについても「捜査関係者に聞いた話と異なっている。情報が錯綜しているようだ」と話した。