エコノミーア

6月11日(水)

 中銀のメイレーレス総裁は二日、執拗なインフレ圧力を強調した。三日は、構造インフレであって政治的問題とした副大統領発言に対し、純然たる技術的問題と反論した。四日は、インフレが過渡期にあるという。五日はインフレ抑制に全力を尽くしていると発言。六日、インフレの実体をとらえるのは至難の業と投資家に告白した。さてインフレは停止したのか、しないのか。
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 ルーラ大統領の二十日訪米に、ブラジルのデジタル・テレビの方式協議が組み込まれている。来伯中のボンドUSTR電気部長は南北米が同規格システムを導入すれば、その製造技術を持つメーカーをブラジル国内に企業誘致して、米国へ製品を輸出することも可能だと進言した。
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 三月発表したアルコールとガソリン両用のゴルに引き続きVW社は、さらに十カ月の間に十モデルの同種乗用車を発表するという。GM社も六月にコルサ1800ccをはじめ、全車種に両燃料使用モデルを発表するとしている。FIAT社もパリオファイヤ1300ccを両燃料に、さらに引き続きパリオとストラーダ、スチーロも両燃料で発表すると忙しい。
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 ウルグアイ東方共和国のアルチーガ市で二〇〇〇年十月、口蹄疫が確認されて以来、同国からの生体牛や精肉、加工用原料肉の輸入を禁止していた。このほどパリの国際獣疫事務局(IOE)は、予防接種によりウルグアイの口蹄疫は絶滅されたと発表した。ウルグアイ産の牛肉輸入は九日にも、再開される。