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イビラプエーラ公園で殺人=治安強化後2度目

6月13日(金)

 【フォーリャ・デ・サンパウロ紙十二日】サンパウロ市南部イビラプエーラ公園で十日夜、エコノミストのリカルド・S・M・フェレイラさん(四二)が強盗に殺害された。同公園は一月に開園時間が午前零時まで延びたため、治安維持対策として電灯や市民警備員を増やした。だが今回の殺人事件は過去二カ月間で二度目となり、サンパウロ市民なじみのレジャー地である同公園の治安が改めて問われている。
 警察によると、事件は同日午後十時ごろ、同公園アウトラマ付近で発生。ホンダ・シビック車内にいたフェレイラさんに男が近づき、銃で脅して「降りろ」と命令した。男が乗った車が徐行しだすとフェレイラさんはとっさに男の頭をつかみ、そのまま数メートル引きずられた上、頭部を銃撃された。
 数時間後、乗用車は南部クルシーノ区で発見された。車両の近くに拳銃が放置されていたことや、被害者の突飛な反応を警察側は不思議に思ったという。
 ベネジット・D・マリアーノサンパウロ市都市保安局長は十一日、同公園の夜間の治安対策を強化するため軍警に援助を頼んだが、「(報復など)計画的な殺人は防止しようがない」と弁明している。