6月13日(金)
【フォーリャ・デ・サンパウロ紙】労働者党(PT)過激派党員として知られるエロイーザ・エレーナ上院議員(通称ロロー)は五月二十八日、有線放送GNT局の番組「サイア・ジュスタ」に出演し、四人の女性司会者から「ルーラ大統領後継者の次期大統領候補」として推薦された。
PT側は過激派党員らの追放まで考えており、先日もルーラ大統領が過激派脱党を促す発言をしたばかり。現在注目を集める多彩なテーマを論議する同番組でゲストを招くことは滅多にないが、「台風の目と注目される女性」として同上議は特別に招待された。
司会者はTV記者のモニカ・ヴァウジヴォーゲル、脚本家のフェルナンダ・ヤング、女優マリーザ・オルチ、歌手リッタ・リー。手ごわい顔ぶれだ。四人は番組の最後に「エロイーナ・エレーナを大統領に!」と冗談紛れに推薦し、「ロロー2006」というスローガンまでつくった。
番組名は直訳で「きついスカート」。これをはく女性は、下着が露わにならないよう常に周囲の目を気にするので、「困った状況」という少々悪意のこもった二重の意味も含む。ブラジルならではの表現を名にしたこの番組、ロロー次期大統領を推してルーラ政権を批判しているのだろうか。