6月13日(金)
【エポカ誌】五月三十日に封切りし、サンパウロ、リオ、ブラジリアで上映中のブラジル映画『デスムンド』は、植民地時代に犠牲者となったポルトガル人少女の物語である。
通常植民地時代の犠牲者として思い出されるのは先住民や黒人奴隷だが、この映画はあえて無名の〃白人奴隷〃の物語を描いた。
[あらすじ]時は一五七〇年ごろ。孤児のポルトガル人少女が植民地ブラジルに連れてこられ、現地の移民と結婚する。少女は野生のような移民たちの生活になじめず、自分を買った夫を拒み続ける。そして故郷ポルトガルの郷愁にため息をつく。現状を何も変えることのできない自分を、ダウン症を持つ少女と似ていると思い始める・・・。