6月14日(土)
【エスタード・デ・サンパウロ紙九日】今年一月から五月までに、犯罪問題で解雇・追放されたサンパウロ州の警官数は三百九十二人に及ぶ。サウロ・アブレウ同州保安局長官は、「警察監察局が、全体の少数派である悪い警官たちを一掃している」と言明している。
警官の犯罪は増加しており、殺人、恐喝、強盗、窃盗、麻薬密売、汚職など、さまざまな分野に手を伸ばしている。現在警察監察局のほか、市警本部や軍警大隊も警官犯罪を無くそうと努力している。
サンパウロ州では、警官四百九十人が犯罪で逮捕され、二百六十八人は刑に服している。市警が関係する事件は三百十件。殺人容疑で告発された警官は、今年第一・四半期で百八十八人に上る。
リオ州では、警察監察局に告発される警官犯罪は毎日三十五件あり、四〇%は恐喝犯罪だという。今年第一・四半期に裁判沙汰になったのは二百六十二件。うち二十四件で警官に有罪判決が出た。百二十六件は軍警が関係する事件だという。