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住宅ビル強盗が増加=被害届出さない住民

6月14日(土)

 【エスタード・デ・サンパウロ紙十日】高級住宅ビルの経営コンサルタントによると、現在サンパウロ州では毎月、十棟から十五棟の住宅ビルが強盗被害に遭っているという。サンパウロ州保安局は正式な被害件数があると認めたが、発表しなかった。
 同コンサルタントの計算では、警察側が発表している被害件数は、実際の事件総数の三〇%にしか及ばないという。「多くの住民は強盗に遭っても、不動産の価値が下がることを恐れて被害届けを出さない」と指摘している。
 よく盗まれるのが宝石やドルでもあることから、被害に遭っても資産を証明することができず、被害届け出をあきらめるケースも。
 サンパウロ州市警組織犯罪捜査課(Deic)のエジソン・デ・サンチ警部は、最も凶悪な住宅ビル強盗の多くは警察が逮捕したか、警察の作戦中に殺害されたと述べている。同警部は住宅ビルの安全対策として、(1)ピザや花束などの届け物は、門に取り付けた棚の中に入れてもらい、配達人をビル内に入れないようにする(2)ガレージのリモコンを車内に放置しない(3)防犯対策に優れた従業員を雇う、などを挙げている。