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6月18日(水)
【フォーリャ・デ・サンパウロ紙十七日】国際市場でブラジル国債が多量に求められたことから、カントリーリスクは四・一三%下がって六九六となり、〇一年二月以来の低水準となった。Cボンドは十六日に〇・七五%上昇して〇・九二八八ドルで取引を終え、今年の新記録を更新。カントリーリスクは〇三年に入ってから五二%低下し、Cボンドは三八%上昇した。
他のラテンアメリカ諸国の債券も国際市場で価値が高まっている。六月だけでメキシコのカントリーリスクは五・九%、ベネズエラは一〇・五%、エクアドルは四%下がった。
「米国に支払う利子が減少する見通しにより、ラテンアメリカ諸国、特にブラジルの債券は大きな利益を享受してきた」とファトール銀行のマシャード財務部長は述べた。JPモーガン銀行によると、カントリーリスクは政府が諸処の取り決めを順守するかどうかに対する、投資家らの信用を計るバロメーターとして機能するという。リスクが上昇すればするほどモラトリアム(債務支払猶予)が発生する可能性が高まる。十月に大統領選挙が実施された〇二年にブラジルのカントリーリスクは二三〇〇ポイントにまで上昇した。
金融アナリストらは、ブラジル政府が国債を新たに発行するために低いカントリーリスクを利用する可能性をすでに探り始めている。先週、ブラジル中央銀行は十二億五千万ドルの融資を獲得するため、国際市場で国債を発行した。同国債への需要は同融資額の三・六倍とされ、これはブラジル国債に関心を持つ投資家がまだ多いことを意味している。