6月19日(木)
【エスタード・デ・サンパウロ紙、フォーリャ・オンライン、フォーリャ・デ・サンパウロ紙十八日】十七日からストライキに入ったサンパウロ市の地下鉄(メトロ)職員らは十八日、二日連続でストを決行した。十七日のストは二十四時間で終結するはずだったが、メトロ側との給与交渉で合意に至らず、さらに二十四時間のストを継続することにした。
十七日午後、地方労働裁判所(TRT)でメトロ職員労働組合とメトロ側との会議が開かれた。TRTは、職員らが求めているベア調整一八・一三%の支払い方法を三つ提案したが、メトロ側は全て拒否した。
スト続行に当たりメトロは、労組との交渉をあきらめ、ストが違法との判決が出た場合、職員らを解雇すると脅しはじめた。TRTは二十三日、今回のストが違法かどうかの判決を下す。「もし違法とされれば、職員らの解雇を始め、新しい職員を選抜する」と、メトロのルイス・C・ダヴィー総裁は明言した。
十七日のストで市民は大迷惑。午前中には、コリンチアンス=イタケーラ駅でロタソン車六台が三レアルの高運賃を請求していた。バスが満員で乗れずに往生する人々が早朝・夕方ともに見られた。サンパウロ州都市圏鉄道公社(CPTM)のルス駅では午後六時ごろ、混雑で憤った市民が改札機を二機破壊した。市民らは、軍警が改札口をコントロールするまで暴れていたという。
十八日午前には、車両乗り入れ規制(ロジージオ)の特別解除や聖体祭休暇の前日という要因が重なり、延べ渋滞百二十六キロを記録、今年の午前中の最高記録を更新した。市内の一部で十七日、渋滞を利用して乗用車の運転者を襲う強盗が続出した。