6月21日(土)
あなたの旅券は大丈夫?――。テロ対策包括法が成立したアメリカは最近になって、査証免除対象国民(例えば日本人)であっても、その旅券が非MRP(非機械読取旅券)だった場合に限り、入国前に査証取得を求める方針を打ち出した。施行は十月一日から。これ以降に同国への渡航を考えている人は注意が必要だ。
非MRPは身分証明写真が単純にのりで貼り付けられているタイプの旅券。その下には英語で「この日本旅券は機械で読み取り不可能」と書かれている。
ただし、写真部分が紙面に印刷され、凹凸のない旅券はMRP(機械読取旅券)であるため、従来通り、査証免除の対象となる。
これを受けたサンパウロ総領事館では、MRPへの切り替えを奨励し始めている。切り替え手数料は五年用旅券で二百九十四レアル。十年用は四百四十一レアル。午前中に申請すれば、午後には即日交付する。
総領事館によると、九四年以降に同館で発行した旅券はすべてMRP。しかし、他都市の総領事館ではいまも昔も非MRPしか発行していない。
「南米だと、アルゼンチンとペルーの大使館。そしてサンパウロ総領事館だけがMRPを発行する機能をもっている」そうだ。
切り替えを希望する人はサンパウロ以外の総領事館でも申請はできる。ただ、日本とのやり取りが必要なため、時間はかかる。新しい旅券の受け渡しの際に、古い旅券を無効とする処置を取る。勧告
所持している旅券がMRPか非MRPか分からないなど詳細問い合わせは、サンパウロ総領事館旅券班(電話287・0100)まで。