6月25日(水)
【フォーリャ・デ・サンパウロ紙八日】行商人として知られるブラジル商人らが食糧、ビール、薬品、ガソリンなどの物資をブラジル、コロンビア、ベネズエラ国境地帯に築かれたコロンビア革命軍(Farc)の基地に供給している。
ブラジル商人らは代金として、金かボリーバル(ベネズエラの通貨)を受け取る。連邦警察は商人らがコロンビアからコカインをブラジルに持ち込んでいると疑っている。
国境のブラジル側にある町、ククイからネグロ川を船で約八時間さかのぼったコロンビアの町、サンフェリッペは九八年にFarcに支配されて以来、約六百人いた住人がゲリラにスカウトされることを恐れて逃げ出し、現在は二百十八人が住むだけだ。町役場、裁判所、警察は閉鎖され、病院一カ所と生徒数百五十三人の学校一校がゲリラによって運営されている。
町を支配するのは二十三歳のゲリラで、命令に従わない場合は死刑も命ずるという。二月にはブラジル人のガリンペイロ(金掘り人)がバールで酔っ払った挙句、広場で射殺されたという。十五歳の少女もゲリラとして活動している。