エコノミーア

6月25日(水)

 カーレス米財務次官はブラジルの銀行は本来の使命である産業への投資と発展に貢献していないと批判した。単に国債を購入して資産の保全を行い、企業向け融資を貸し渋りスプレッド(金利差)取引に専念していると非難。いっぽう銀行側は、政府が資金を搾取しているためと反ばくした。銀行は預金の六〇%を中銀へ供託し、二五%を農業融資へ義務づけられ、自由になるのは一五%。
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 ペトロブラス石油公団は原油採掘用の油井二基の建造をハリバートン社に発注したが、引き渡しが遅れ罰金三億八千万ドルを徴収した。この二基があれば、同社は二〇〇五年から燃料の完全自給を達成するはずであった。バリバートン社は見積もり誤算で一億四千万ドルの損失、しかし公団から五千九百万ドルを追加してもらった。
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 商店の売上低迷から商業界に、解雇旋風が吹き荒れている。対象は四十歳以上の永年勤続者、月給九百レアル以上の人。
商店は店員に販売ノルマを強制し、達成できないと情容赦ない。セスタ・バジカがもらえ入植待機中は生活が確保されるMST(農場占拠運動)へ、失業者が流れているとうわさだ。「飢餓ゼロ」計画で消費されるセスタ・バジカよりも、MSTに配給されるのが多いのは、そのためらしい。
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 エジプトの世界貿易機関(WTO)閣僚会議で、米通商代表から農産物補助金問題で圧力を掛けられたEU代表は「一グループ諸国が、EUの農業政策を強引に封じることはできない」と猛反発をした。農産物問題は二〇〇四年十二月までに、米国流で強引解決が決定された。米代表は日本とEUを、泣こうと叫ぼうと道連れにするという。農産物と工業製品は同一扱いできないという某国の言い分が、通るか疑問となった。