6月27日(金)
四十年ぶりの南米王者に赤信号――。リベルタドーレス杯の決勝初戦が二十五日、ブエノスアイレスで行われサントスはボカ・ジュニオールスに二対〇で敗れた。
両チームが同杯で対戦するのは、サントスが優勝した一九六三年以来四十年ぶり。ペレーの前に涙を飲んだ四十年前の雪辱戦を見届けようとボカの本拠地、ラ・ボンボネーラ競技場は満員の五万七千人のサポーターが詰めかけた。
降雨によるピッチの悪条件が、足元のボール技術に優れるサントスに不利に働いた。前半三十二分、エースのデルガドがミドルシュートをたたき込み、ボカが先制。サントスも前半終了間際にはDF二人を振り切って、ループシュートを放つなど際どい場面を作りだし、後半に期待を持たせた。
雨が上がり、芝の状態がよくなった後半、サントスはジエゴを中心に相手陣内に攻め入り、再三にわたって好機を作りだしたが決定力を欠いた。逆に不用意なファウルで退場処分を受けた直後の同三十八分、デルガドのフリーキックが幸運な形でサントスゴールを割り、痛恨の二点目を失った。
七月二日にサンパウロ市のモルンビー競技場で予定される第二戦で、ボカは引き分けか一点差以内の敗戦で五度目の優勝が決まる。