6月27日(金)
暑い地域というイメージがあるペルナンブーコ州(PE)、セアラー州(CE)、エスピリト・サント州(ES)だが、「冬は寒い」という場所が実はある。「冬の寒さを満喫したいけど、従来の観光地とは別の場所へ行きたい」という人に、次の4市がお勧め。
[ガラニュンス(PE)]
ルーラ大統領が生まれた同市は、〃ペルナンブーコ州のスイス〃と呼ばれる。レシフェから230kmのボルボレーマ高地にあり、同州で最も人気のある地域だ。
標高896m。山地の気候で、5月から8月まで気温が10度以下まで下がるという。同地の伝統料理ブッシャーダで体を温めるのが一番。
タヴァーレス・コレイア広場には、直径4mの花時計がある。また「城に住むのが夢だった」という一労働者によって建設されたジョアン・カッポン城も見所である。
12年前から、毎年7月に冬祭りが開かれている。ダンスや演劇の上演、ショーなど、さまざまなアトラクションでにぎわう。
[パコチー(CE)]
セアラー州の海岸から100kmに位置するマシッソ・ド・バトゥリテーは、多様な動植物に恵まれた湿気の多い島である。
この島の中に、人口1万5千人ほどのパコチーがある。標高が高く、7月から9月の気温は15度を記録する。島には滝や洞穴が多いため、エコ観光ファンにはうってつけ。
19世紀の教会や、小麦粉製造農園、製糖設備のある砂糖農園などを尋ねるのも面白い。
[グアラミランガ(CE)]
州都フォルタレーザからわずか123kmの同市は、同じくマシッソ・ド・バトゥリテーにある。人口5千人、標高865mの同市は、いつでも花が満開の自然豊かな場所で、別名「花のシダーデ(街)」とも呼ばれる。
セアラー州で二番目に高いピッコ・アウト(高い山)は、標高1115mで、頂上から海とセルトンを見渡せる。
カプシーニョス修道院は1873年に建設された。19世紀のコーヒー黄金時代の歴史の面影を残している。
[ドミンゴス・マルチンス(ES)]
エスピリト・サント州の中でも標高542mと高地で、気温が5度まで下がる寒い地方にある同市は、19世紀にドイツ移民とイタリア移民によって開拓された。
ペドラ・アズル(青い岩)州立公園には、頂上1822mのペドラ・アズルがある。同じくESの山のペドラ・ダス・フローレス(1909m)に高さで負けてはいるが、形と色彩では同州一美しい山だと言える。
オルキーデア(ラン)の花が大好きという人は、Kautsky指定保護地区に足を運ぼう。生物学者所有のラン栽培所は、ブラジル最大規模だという。
7月19~27日には、ドミンゴス・マルチンス冬祭りが開催される。