7月1日(火)
【エスタード・デ・サンパウロ紙】ブラジルの『エリート』の若者は将来に楽観的だ。
「イギリス教育システム」が実施した調査は、二百万人とされる中上流階級出身で、十一州の私立校に通う十四歳から十七歳の学生約四万七千人を対象とした。男子学生が四五% 、女子学生は五四%、人種構成比は白人が七八%、パウド(黒人と白人などの他人種との混血)が一一%、東洋人が六%、黒人は二%。
同調査結果によると、六四%が自分とブラジルの将来に期待を抱いており、二七%が自分の将来に期待するが、ブラジルの将来には悲観的。両方の将来に悲観的な学生は四%だった。ルーラ政権を最高、良いと評価する学生は四〇%で、普通は四〇%。一三%が悪い、最悪と評価した。
調査者の注意を引いたのは犯罪問題の解決方法だ。問題解決のために取るべき対策として、三四%が死刑を挙げた。懲役刑が二六%、拘置制度における特権の廃止が二三%、終身刑の実施が九%、受刑期間の延長が七%を占めた。調査対象となった若者は数年後には、医師や弁護士となって世論を形成する。
同調査は、女性が大学生の大多数を占めるだろうという結果を示した。現在、高校や予備校に通う五四%が女性で、男性より二十万人多い。公立大学における黒人や貧困学生への割当には八五%が反対、七三%が授業料無料の継続を望んでいる。また精神病や心理障害に関する情報を求める割合が四一%と高く、性感染症(二一%)エイズ(七%)麻薬やアルコール(二一%)による被害にも関心が高い。