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百周年祭執行委員会 規定の概略――=動き始める世紀の祭典=国内外の全日系人動員=画期的なプロジェクト展開

7月3日(木)

 六月十四日に文協で開かれたブラジル日本移民百周年記念祭典執行委員会設立総会において、準備委員会(GT15)が一年半かけて協議・作成した規定案が承認された。ところどころに不備が見受けられ、数かずの課題を残しながらの船出だった。近い将来、同執行委員会が連邦政府に正式登録される時には、この規定が定款となる。百周年祭のあり方、活動範囲・方針を定める重要なものだ。今後、大幅な修正が行なわれるだろう同規定の概略を、(一)移民百周年記念祭典執行委員会規定・その一(二)同・その二(三)日系コミュニティー代表者審議会の設立基準――の三回にわたって紹介する。

 ブラジル日本移民百周年祭典執行委員会規定・その一

 概要
 多様性文化の集合体国家として特徴を持つブラジル社会の新しい文化構成に積極的に参加し、日系コミュニティーの確固たる地位を獲得した日系人全員にとって、百周年は一つの歴史の道標と言えるだろう。新たなブラジルの発展のために、新世紀の世界的リーダーとなるべき、ブラジル、日本の両国の絆を強固なものにする意味でも、日系人の役割は大変重要である。
 百周年は次のような機会をもたらす。
 (一)ブラジルが日本移民を受け入れてくれたことに対し感謝の意を表する(二)若い世代の子弟たちに日本移民の歴史、貢献、成果を遺産として伝承する(三)ブラジルにおける日本文化の普及、日本におけるブラジル文化の普及活動拡大(四)ブラジル日系団体を統合し、強力な日系コミュニティーを設立(五)日本政府がブラジルとの関係により関心を持ち、日系コミュニティーの事業に対し理解を深める――などである。

 第一章(目的)
 ▽第一条 執行委員会は次の目的をもって組織される。
 (一)国内外に在住する日系ブラジル人、日本文化に興味を持つ非日系人全員の参加を呼び掛ける
 (二)日系社会がブラジルに貢献した偉業を後世に伝えるため、画期的な百周年プロジェクトを展開する
 (三)国内外に在住する全日系人を動員、同プロジェクト推進のため、日本、ブラジルの両政府に働き掛ける
 第二章(活動の範囲)
 ▽第二条 百周年は二国間の歴史的事実であり、その事実を両国国民の記録に残すため、委員会は次のものに対し行動を起こす。
 (一)日本、ブラジルの両国政府機関、公共団体、民間団体
 (二)国内外在住の日系コミュニティー
 (三)日本文化に興味を持つ非日系ブラジル人
 第三章(機構、構成、役割)
 ▽第三条 執行委員会は次の部門によって構成される。
 (一)委員本部 委員長一人、副委員長五人によって構成(委員長、公報・官庁・企業渉外担当同、企画財務担当同、祭典・イベント式典担当同、在外ブラジル人動員担当同、ブラジル国内地方統括担当同)
 (二)事務局
 (三)専門委員会 法務委員長、財務同、祭典・式典同、イベント同、企画同、百周年プロジェクト同、通信・渉外同、地方統括同、ブラジル日本政府折衝同、企業折衝同、情報通信システム設置・操作同、日本国他外国在住日系人・賛同者同、同動員同、在日本留学生・研修生動員同、在日本ブラジル企業化動員同
 ▽第四条 日系コミュニティー代表者審議会(第三回で後述)は日系コミュニティーの各分野の主団体、所属団体に関係なく、徳望ある人物によって構成される。
(つづく)