7月4日(金)
クリチーバ市高級住宅街のコンドミニオを一日夜、カービン銃などで武装した三十人の一味が襲った。三時間にわたり二十三戸中、十九戸に侵入して現金百万ドルと貴金属を奪った。賊の一人が配達人を装い油断させたすきに、賊らは塀を飛び越えた。防犯カメラを破壊してテープは引き抜き、警備員六人を監禁。賊らはコンドミニオ内部を熟知していた。
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サンパウロ市西部のショッピング『エル・ドラード』の駐車場とその近辺で六件以上の稲妻誘拐と二件以上の婦女暴行を働いていた男(二五)が二日、逮捕された。同様の事件で別の男が既に逮捕されている。犯人は身なりを整え、ショッピング内で女性に目を付け、駐車場まで跡をつけて女性が車に乗り込むところを襲っていた。被害者の四割がショッピング内の現金引き出し機で引き出しを強要されたという。
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サンパウロ市東部で誘拐事件数が増加している。今までは南部で頻繁に起こっていたが、過去二カ月間に起きたサンパウロ州の誘拐事件の三〇%が東部で発生したことが分かった。警察によると、南部と東部では誘拐事件の種類が違うという。東部の商業は繁盛しており、それにつられて誘拐をたくらむ犯罪者が増えたと説明している。
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世界自然保護基金(WWF)は、未来の水資源を確保するため、ブラジルで水の重要性を訴えるキャンペーンを行っている。地球の淡水の一五%がブラジルに集中しており、うち七〇%はアマゾン地方にあるという。ブラジル人に、水は無駄使いできるものではないという観念を植え付けるのが、キャンペーンの目的だという。