7月11日(金)
【フォーリャ・デ・サンパウロ紙十日】南大河州サンフランシスコ・デ・パウラ市やソブラジニョ市、エントレ・リオ・ド・スール市で八日夜、暴風雨があり約五百戸を倒壊し二人が死亡、千二百人が家屋を失った。りさい家屋数は時間経過とともに、まだ増加するとみられる。
気象情報によれば、同地域は十日は雨脚が止まったものの同州の気温は、サンターナ・デ・リブラメント市で二度、ポルト・アレグレ市で十九度の予測。南極から北上した寒冷前線のため今晩は、さらに冷え込む。
この寒冷前線は十日夜、サンパウロ市に到着するが今年の最低気温を記録、通過に三日間はかかるものとみられる。サンパウロ市では雷雨と強風を伴うが、突風はすでに衰えている。気温は南マット・グロッソ州やリオ州も広範囲にわたり冷え込むようだ。中央西部も乾燥した熱気を押さえ、冬型気圧配置となり雨を降らす模様だ。
南大河州では、サンフランシスコ・デ・パウラ市とタクアラ市、セグレード市が災害宣言を発令した。セーロ・ラルゴ市やモンテ・ネグロ市でも家屋倒壊や床上浸水があった。ポルト・アレグレ市は、市内各所で床上浸水があった。
またアロイオ・グランデ市とペロッタ市間の国道は、洪水と橋りょう二カ所が流失で不通となった。同州では送電線の破損により、一万戸が停電している。
サンフランシスコ・デ・パウラ市の主婦ジェネシ・ゲデスさんは、自宅が濁流に流される様を見て心臓マヒを起こして、死亡した。ベナンシオ・アイレス市では、マルシア・タバレスさん(一二歳)が濁流に流され溺死した。被災地の保健所は、多数の骨折や打撲傷の被災者でごった返している。