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月商45億R$のとばく=イタリア・マフィアが上陸

7月12日(土)

 【イスト・エー誌】全国津々浦々に浸透したビンゴやスロット・マシンの違法営業を捜査している検察庁は、セアラ州で政治家をも巻き込んだマフィアの存在を突き止めた。
 同州に多数の盗聴設備を架設して内偵していたところ、タッソ元知事の快刀アシス・マッシャード元長官、レオナウド・アウカンタラ下議(PSDB)などが、営業許可などで便宜を図り名前が浮上した。
 セアラ州イタピポカ市で連邦警察はスロット・マシン六十九台を押収した。さらに調べると同州に一万五千台が違法貸与され、十七企業が関係している。その背後には、イタリア・マフィアの存在も判明した。
 最高裁は一九九六年、イタリア政府からマフィア・ラウリチェラのメンバーであるアレシャンドロ・オルチ容疑者とジョニー・オルチ容疑者のブラジル侵入を通告された。所在を突き止めたのは、今回が初めてだ。二人は三万台のスロット・マシンを、ブラジルの全国組織ヘ持ち込んだ。
 両人のブラジルでの水揚げは、一日当たり一億五千万レアルとされる。政治家や警察署幹部を抱き込むには、十分な資金だ。すでにブラジルに全国組織を構築し、各州に責任者を置いている。ブラジリア選出のタバレス下議(PMDB)に頼んで、スナックへのマシン設置を認可する法律を議会で制定してもらった。
 リオ州ではジルセウ官房長官の側近でリオ宝くじ協会長のワウドミロ・ジニス氏に接近した。検察庁は同氏の資金操作とマフィアとの関係で事情聴取を行う。