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大豆の魅力―食品加工して紹介―ADESCの女性達―すべて手づくりでー「日本祭り」に出品

7月12日(土)

 [既報関連]ブラジル日本都道府県人会連合会の主催による第六回「日本祭り」(ジャパン・フェスティバル)七月二十五日(金)開会まであと二週間と迫った。食材としての「大豆」をテーマとする特別キャンペーンに向かって、その主役をつとめるブラジル農協婦人部連合会(ADESC、上芝原初美会長)による準備が着々と進んでいる。
 ADESCは毎月第二木曜日に、サンパウロ市内にある旧コチア産業組合系の社会福祉病院(SBC)庭で、農産物、果物、農産加工品、生花、手芸品、などの展示即売を行って好評を得ている。すべて会員の手づくりなのが特徴だ。去る七月十日には、味噌やきなこなどの伝統加工品に加えて、大豆サラダ、おから原料のボリニョ、豆乳原料のマヨネーズ、海苔や餅などと組み合わせた子供向きつまみ、などの新しい大豆加工食品が登場して、早朝から顧客の興味を喚起した。
 また、試みに展示した一キロ袋入りの大豆を買う人も多く、うれしい悲鳴となった。このような即売場で大豆そのものは売れないだろう、という既成概念が覆されるような現象であった。
 初めて大豆を出品したというブラガンサ・パウリスタの遠藤菊子さんは「きょうのためにミナス州のパラカツから取り寄せた、特に品質の良い大豆です。お客さんに喜ばれて、本当にうれしいですね」と満面の笑みであった。
 日本祭りの大豆キャンペーン会場では、ママイ手づくりの大豆食品やブラジル産大豆の他に、パラグァイ・イグアスー移住地が誇る高タンパク質大豆「オーロラ」も展示、即売される。
 新作品のボリニョとマヨネーズを工夫したのはカウカイアの小野マリさん。「大豆を原料として、その風味を添えた食べ物が普及すると、健康増進となり、自然流のフォーミ・ゼロになると思う。陸と海の幸を組み合わせて、ブラジル人の嗜好に合うように工夫しました。これからも頑張りますよ」と意欲的だ。
 ジャカレイの玉腰豊子さんは、自作の味噌に製造者(自分)の名前を表示している。「味噌は日本食の基本食材の一つです。名前を表示しているのは、食べていただく方々に安心して使っていただくためと、私自身の責任を確認するためです」と説明する。この望ましい傾向は日本では定着しているが、ブラジルでも徐々に普及することを期待しよう。
 第六回日本祭りは、意気軒昂なADESCママイたちにパラグァイ・イグアスー移住地のママイたちが合流(本紙・六月六日既報)して「大豆」が華を添える一大イベントになりそうである。