7月15日(火)
【フォーリャ・デ・サンパウロ紙】全国の市町村が貧困層にいる百九十三万人の子どもと若者に教育・食料支援を行うための連邦政府の資金を活用しないでいる。約六十四万五千件の奨学金―一家族につき三人の学生にまで供与されるーも滞っている。
児童労働の撲滅と教育水準の向上を目的に連邦政府が支給する同奨学金は、六歳から十五歳までの子どもを抱え、九十レアル以下の月収を得る家庭に恩恵を与える。教育予算が不足する中、政府は国庫に月一千万レアルから二千九百万レアルの教育プログラム向け資金を、使われることなく残している。
四月時点の教育省(MEC)の資料によると、連邦直轄区だけが奨学金をすべて支給している。他の二十六州すべてが奨学金の一部を支給していない。アマパ州アマパ市では五百五十一件の奨学金の九六%に当たる五百二十九件がレシフェ市では約六九%、ベロ・オリゾンテ市では約三四%が支給されていない。
教育省奨学金プログラムの責任者は問題の所在を認め、各市の奨学金登録申請に原因があるとみなす。また、申請した家族が支給条件に適合しないケースもありうると述べた。市役所で行われた登録は連邦カイシャ・エコノミカ(CEF)に回され、コンピューターで審査された後、翌月に奨学金は下りる。申請内容に問題がなければ四十八時間で審査は終わるという。
申請手続きは煩雑で手続きの簡素化が課題だ、CEFとも審査システムの修正について交渉中だと同責任者は話している。