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サンパウロ市のゴミ税 引き下げか=年金生活者ら対象に=SUS系病院は50%まで

7月16日(水)

 【アゴーラ紙、フォーリャ・デ・サンパウロ紙十五日】サンパウロ市は十四日、年金生活者や低所得者支援プログラムに登録されている人、公共健康保険SUSの受け付けをする病院のゴミ収集手数料(ゴミ税)を減らす案を作成していると発表した。過去二週間でサンパウロ市が減税をするのはこれで二度目。先週、マルタ・スプリシー市長(PT)は、商いの種類によって税率が異なる商業監督税(TEF)の税率を十八倍にまで調整することをあきらめていた。
 オスヴァウド・ミッソ同市土木事業局長によると、サンパウロ市側がSUS系病院のゴミ税を五〇%まで引き下げる意向でいる。SUS利用者専用のベッド数によって、税が割引きされるかどうかが決まるという。最高割引きは、ベッドの四〇~五〇%をSUS専用に回している病院が受けるもよう。
 年金生活者と低所得者支援プログラムの恩給者(現在十万以上の家族が登録されている)への割引きはまだ形になっていない。
 変更された条例案は、サンパウロ市会議員らの冬期休暇が明ける八月に、市議会へ提出される。市長を支持する議員は過半数である。
 一般家庭のゴミ税は六・一四~六十一・三六レアル。商業は十八・四一~百二十二・七二レアル。対して保健業者(病院など)は、一日にゴミが二十キロまで出る場合は四十四・三レアルだが、六百五十キロ以上出る場合は二万二千五百六十七・四四レアル(最高額)を支払うことになる。
 ミッソ局長は、「ゴミ税を規制した市条例に、一部の部門の減税をすることがすでに含まれていた」と言明。この市条例は昨年末のもので、法律では減税要素の規定は百八十日間までに行われなければならない。
 同局長によれば、減税の調査は五月に始まったという。「市長は今年中に減税を実行に移したいと考えている。ゴミ税に関する苦情が、本当に多かった」と同局長は話す。ゴミ税や街灯税、TEFなどは、サンパウロ市のイメージダウンになっている。
 サンパウロ州サンタ・カーザ病院および慈善団体・病院連盟(FESEHF)の代表団が十四日、ゴンザーロ・ヴェシーナ同市保健局長に、ゴミ税の免除を要求した。サンタ・カーザ病院だけでも、ゴミ税で年に百五十万レアルを費やすことになると計算しており、同連盟副会長のジョゼ・R・オリヴェイラ氏は「我々が必要としているのは完全な免税のみ」と訴えている。