7月17日(木)
[既報関連]NHK名物ドラマ「中学生日記」の矢場先生役でおなじみの俳優で歌手、竹本孝之さんが十四日、同ドラマの特別編「心の旅」シリーズの撮影のため来伯した。十五日来社した竹本さんは、撮影に対する意気込み、初めてのブラジルの印象を熱く語った。
今回の撮影は、リベルダーデやアルモニア学校(SBC市)、イグアスーなどで行なわれる。二十八日までの二週間、日本から帰国した日系出稼ぎ子女にインタビューする予定で、竹本さんは、「子どもたちに、『帰ってみて、どう?』と聞きたいのが正直な気持ち」と語った。実際、何人かの子どもに話を聞いたが、ブラジル帰国の際に言語の問題で苦労した子が多かったという。
竹本さんは十五日、リベルダーデ界隈で撮影を行い、本屋やCD店、食料品店などを訪れた。日本の古きレコード屋を思わせるCD店では、「二十数年前のデビュー時に、レコード店回りをした頃が懐かしくなった」。リベルダーデ商店街の看板を見て、「今の日本は欧米かぶれしているけど、ここは昔の商店街のようで楽しかった」と微笑んだ。
また、日本だけが勝負の場ではない、が持論の竹本さんは、「人種のるつぼの中での日系社会が頼もしい」と熱く語った。