7月18日(金)
あなたの身体のなかから「日本」が失われていませんか―。見つめてみたい方はこちらへ。
国際交流基金サンパウロ日本文化センターは二十一日午後七時から同多目的ホールで、講師に田中敏行さんを迎え、講演会「動法ー身体教育」を開く。
気配、間、型…。日本文化を支えていた身体観がいま、喪失の危機にさらされているという。「動方」とは能や狂言、お茶の世界といった伝統芸能独特の体の使い方、さばき型を基に身体技法を磨き習得する稽古法だ。
「内観的身体という概念で身体を再構築する技法」とも田中さんは説明する。
日本の整体協会に身体教育研究所を設立した野口裕之さんが提案。それを受け継ぐ形で、九年前に来伯した田中さんが、サンパウロ・カトリック大学や自宅アトリエなどで普及に努めている。
パウリスタ通り三七、二階。入場無料。問い合わせ電話3141・0843(同センターまで)。