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ドン・ペドロ2世の写真展=120年前の皇帝作品に光

7月19日(土)

 【エポカ誌】6月25日から、サンパウロ市サントス銀行文化センターで開催されている写真展『デ・ヴォウタ・ア・ルス(直訳=光りのある場所へ戻る)』は、皇帝ドン・ペドロ2世が国内外を旅行中に撮影した貴重な写真を展示し、話題を呼んでいる。
 これらの写真は、リオデジャネイロの国立図書館で、120年間も金属製の箱の中で眠りつづけていた。1891年に皇帝が、書籍やほか約2万5千枚の写真とともに寄贈した。箱の中にあった写真590枚は、巻かれた状態で保管されおり、不適当な方法で開いて光りにあてれば取り返しのつかないことにもなりかねなかった。
 こうして月日が経っていき、今年になってやっと、箱が専門家によって慎重に開かれることになった。皇帝の願いで「テレーザ・クリスチーナ・マリア婦人コレクション」と命名された複数の写真は、1枚1枚修復された。
 写真の修復費は28万レアル。修復方法は手作業で、蒸気を使って修復する。写真は40日間にわたって再度乾燥させる。展示会場では、写真が暗闇の中で光るように設置されている。ドン・ペドロ2世が撮影した写真や、ドン・ペドロ2世自身の写真などが見られるほか、昔の国内外の様子も写真からうかがえる。
 展示会場=サントス銀行文化センター(ウングリーア街一一〇〇番)。火~金、午前十時から午後五時三十分まで。土日、休日は午前十時から午後四時三十分まで。入場料無料。十月三十一日まで開催。問い合わせは(11)3818・9591番まで。