■企画
7月23日(水)
来伯した(社)倫理研究所(東京都千代田区)の新原隆一理事・国際部長は、二十一日午後、サンパウロで、同研究所が(社)松柏・大志万アソシエーション(タケシ・ホンダ理事長)に対し、同アソシエーションが建設をすすめている松柏・大志万学院校舎の建築費の一部として、七千万円を寄付することを明らかにした。
新原理事によると、倫理研究所が常々追求している理念に松柏・大志万の全人教育を軸とした教育理念が極めて近いことを知り、建設資金援助を会員総会で決めた。日本側当局(文部科学省)の認可は、「ブラジルに(理念普及の)拠点をつくる」という観点から得られた。
一方、同理事は、今回の寄付決定に際し「(ブラジルで日本語がなくなったあとも)松柏・大志万で学んだ人材たちが、ポ語で倫理の教えを広めてほしい。それを期待し、願っている」と語った。現在、生徒たちによる通訳などを通し〃その芽〃を感じているという。
大志万学院の川村真由美校長は、現在校舎が三カ所に分散している不自由さを早期に解消し、スペースを心配せずに生徒たちが学べる環境を完成させたい、としている。新校舎建設費用は建築業者の見積もりによれば、円価で一億五千万円。今後、不足分はブラジル現地と日本サイドで募金していく方針。