■企画
7月23日(水)
九州・黒田家の出身で元華族の徳川禮子さんが十八日午後二時半、入院先のサンタクルース病院で脳梗塞のため死去した。享年八十七歳。
徳川さんは、尾張徳川家の三男・徳川義忠さんと婚姻後、五四年に渡伯し、パラナ州にコロノとして入植。十八年前に夫を亡くして以来、最大の親友であった小川瑞子さん(すいこ)と半共同生活をはじめ、楽しい老後を送っていたが、四年前に小川さんも亡くなったため、瑞子さんの息子・彰夫さんらと一緒にサンパウロ市に住んでいた。
今年四月初旬に脳卒中の発作で倒れ、サンタクルース病院に入院し、集中治療室に入って一進一退の症状を繰り返しながら療養していたが、十八日午後に亡くなった。
翌十九日午前、親しい友人らに囲まれながら、コンゴーニャス墓地で埋葬式が行われた。