7月24日(木)
【アゴーラ紙、エスタード・デ・サンパウロ紙二十三日】中心部ホームレス運動(MSTC)のメンバー三千人が二十一日にサンパウロ市のビル四カ所に不法侵入した事件で、伯字各紙は入居後の第一日目の生活状況を報じている。
〃新居〃の生活は単純で制約されたものだった。ブリガデイロ・L・アントニオ通りにある旧ダヌビオホテルでは、六百人の入居者が二十二日、昼食を取った。メニューは米、フェイジョン、ジャガイモ、ニンジンをいためたものだった。清涼飲料、ソースなどはない。料理するのに、隣の駐車場からバケツで水をくんでこなければならない。水くみは女性と子供の仕事となった。
食器はほとんどない。ロベルタさん(二四)は、「私は手で食べることはできないので、フォークの代わりに身分証明書でご飯をすくって食べました」と話している。昼食は中央ホールで取られ、革張りの家具、じゅうたん、壁には絵がかかっており、粗末な昼食と対照をなしていた。家具の多くはバリケード代わりに使われている。リーダーはこれらの家具はすぐに持ち主に返す用意があると述べている。
サンベルナルド・ド・カンポ市のフォルクスワーゲン工場の敷地内に侵入したホームレスは、テント生活を始めた。運動に参加するため失業者たちが続々と集結、なかには新車で駆けつける人もある。最新式の携帯電話を持っている人も少なくない。みんな新しい家を持てることを期待している。