7月24日(木)
【エポカ誌】ユダヤ人に限らず一般ブラジル人にもカバラ教室が、ブームになっている。カバラは、宇宙の知恵で全ての宗教の神髄だから人生の意義から自己啓発の秘義も教えると、カバラ教師はいう。
リオ市とサンパウロ市に一九九一年、カバラ研究センターが設立されて、カバラを学ぶ人が急増した。カバラを勉強して世界的名声をはせた人に歌手のマドンナやローリング・ストンのマイク・ジャガーなどがいる。
カバラとはヘブル語で「伝統」「賜物」を意味しイエス・キリスト在世の二千年前、哲学書ゾハールに基づいて編集された。内容はユダヤ教の経典トーラに啓示された神の言葉から、宇宙の神秘を解明して法則にまとめたものだ。
基本は因果応酬と輪廻転生からなり、全ての動には反動があるという。本来は文字によらず、口伝によって伝授が行われた。真理は形にすると本物が伝わらず、形だけが伝わり結果として間違ったものを伝えることになるという考え方だ。言葉によって感情を伝えるのが、本旨であった。
初等科はカバラの基礎を。一、人生は全て自分の責任であって、他人、政府、神に責任転嫁をしない。
二、運命は前向きに受け取り、積極的に臨む。
三、因果応酬、動と反動の法則を受け入れる。
四、自分の人格に潜む否定的な面は、直ちに是正する。五、宇宙は自分も周囲も含めて、全て相関関係にある。六、カバラ宇宙図に従って自己の変革を行う。
七、寛容、尊敬、隣人愛を養い人間関係を形成する。
八、占星術と数秘術を習得。 第二過程で宇宙の法則と過ちや間違いの原因を学ぶ。第三過程は自己啓発の実践を顕在と潜在の秘術で学ぶ。最終過程で宇宙エネルギーの取り込み方を学び、金運や治癒などにも活用する。
セックスは、金曜日の日没と土曜日の夜明の中間点から始めるのが理想的という。