■企画
7月24日(木)
八月二十三、二十四の両日に沖縄県人移住九十五周年記念行事を控えているブラジル沖縄県人会(宮城調智会長)。式典には母県・沖縄から稲嶺恵一知事をはじめ、県議会南米派遣議員団(高良政彦団長)十四人、沖縄、石川、具志川、豊見城の各市長を含め七市十二町十七村と市町村会の代表ら六十五人など合わせて約二百人、ブラジル国内からも千人近くの出席が予想されている。また、今回は記念式典やガルボン・ブエノ街でのパレードに加え、青少年交流を目的としたサッカー、空手、柔道などの各大会を予定。そのほか、移民九十五周年記念行事の一環として、「第一回国際女性フォーラム」を開くなど盛大に行なわれそうだ。
稲嶺知事ら沖縄県関係者は二十二日、サンパウロ着予定。同知事は今回、「ブラジルの県人と膝を突き合わせて話をしたい」と、四回の交流夕食会を開催、歴代会長や留学生・研修生、ジュニアスタディー参加者、芸能関係者、県系人企業家ら合わせて約百七十人と食卓を囲む。また、二十五日には具志堅ルイス大統領府広報局長官らを表敬訪問。そのほか、ブラジルで活躍する県人功労者二十人を表彰する。
県議会南米派遣議員団はブラジルのほか、アルゼンチン、ボリビア、ペルーも訪問。サンパウロには二十二日着、パレードや式典に参加した後、二十五日は県人企業家の事業所視察を予定している。
市町村会一行は十六、十七の両日、アルゼンチン・ブエノスアイレス市である移住九十五周年式典出席後、十九日に入国。サンパウロでの式典出席のほか、イグアスやリオデジャネイロの視察も行なう。
そのほか、記念行事の目玉の一つが「第一回国際女性フォーラム」。二十二日午後二時から、スダメリス銀行講堂(ブリガデイロ・ルイス・アントニオ通り二〇二〇)で開かれる。「教育」をテーマに、近年、日本で問題化している少年犯罪や家庭内暴力問題などについて提言。日本、ブラジル、ボリビアなどから、裁判官、教育関係者ら有識者を集め、シンポジウム形式で行なわれる。
同フォーラムのコーディネーター、赤嶺礎乃子さんは、「ブラジルでは自分さえ良ければいいという考えが強い。その一方で、日本は人間の命を軽く見る傾向がある」と指摘、幼児期からの倫理教育の必要性を訴えている。
同フォーラムは、教育に興味のある人なら誰でも参加可能。入場無料。
問い合わせは、(電話・11・288・3070)赤嶺さんまで。