この五年間で少なくとも三十の私立病院が閉鎖―。二十一日付フォーリャ紙は、病院経営の厳しさを報じた。
主因は国民医療保健(SUS)で、国の医療費負担額が低いこと。設備投資もままならないという。逆に、民間の保健だけ扱えば、今度は来診者数が減り採算ベースに乗せにくくなる。
日伯友好病院はSUSを取り扱っていない。が、黒字経営を維持する。経営母体の援協が公益福祉団体として認可を受け、各種税が免除されているため。
最近、公益福祉団体登録の審査が厳格化。援協は病院経営の引き締めを図る考えだ。
収益も伸び、二世の医師たちは事業を拡大させていきたいところだった。一世の役員がブレーキをかけた。
そこには、世代間の意識の差がみえる。 (古)
03/07/24