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■森林管理院総裁ら罷免=州立公園内でニジマス養殖

7月25日(金)

 【エスタード・デ・サンパウロ紙二十三日】ゴールデンベルグサンパウロ州環境局長は二十二日、森林管理・研究院(IF)のシッコ総裁とセーザル副総裁を罷免した。二人は同院が管理する海岸山脈州立公園内に土地を購入し、ニジマス養殖用タンクを設置したことで告訴されている。
 サンパウロ州タウバテー地方検察庁補佐官によると同局長は、シッコ総裁とセーザル副総裁がまだ研究員だった九九年以来、同院内で調査対象となっていた今回の問題を知らなかったという。
 例えば、九九年七月の技術レポートには、二人の所有する二三・八四ヘクタールの土地は「大部分(約十八ヘクタール)が、海岸山脈州立公園の領域内にあり、サンパウロ州財務局が所有する二件の土地物件と重なる」と報告されていた。
 環境局は同問題の調査がなぜ中断したのか説明できなかった。同補佐官によると、九九年の不正告発後問題の土地は公園内にあることがすぐ確認されたという。二〇〇〇年六月にセーザル研究員は公園境界の計測ミスと境界の見直しを訴えた文書を同院本部に送付した。
 〇一年四月二十四日付森林観察報告書は、シッコ総裁の土地に直径約七メートルの流水タンク六つを備えた養殖施設が建設されたことを明らかにした。その前に環境警察は〇〇年一月、現地に立ち寄り、ある住民がシッコ総裁とセーザル副総裁を引き合いに出しつつ「法の下の平等」を訴えていたことを報告した。同住民はまた行政処分の開始をIFに通知するよう勧めたという。