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■日伯地域リーダー交流=46人が来伯し懇談会

7月25日(金)

 移民九十五周年、戦後移住五十周年記念事業の一環で「ふるさと創生日伯地域リーダー交流」が行われる。主催は、ブラジル日本文化協会(上原幸啓会長)、ふるさと創生協会(志村豊弘会長)、ブラジル日本都道府県人会連合会(中沢宏一会長)。七月二十五日から八月二日にかけて、四十六人(二人はすでに来伯)が来伯する。
 ふるさと創生事業は、故竹下登元首相が八七年に掲げた政策構想「日本列島ふるさと論」から生まれたもの。第一回目の派遣は九〇年。日本政府からの補助金を元に、ブラジルから日本に二百五十人が渡った。参加者は皇太子、皇太子妃殿下、首相をはじめとして、多くの財界人と交流した。
 九五年には、「日伯修好百周年」を記念して百人が日本からブラジルに渡伯。また、ブラジルから日本には、九六年に五十人、九八年に九十四人とこれまで計三回、四百人前後の参加者を送り出した。政治家や医者、弁護士、大学教授などのOBが多数。会員の菊池義治さんは「ブラジル全土に、地域の顔役がいるのがこの会の魅力の一つ」と語る。
 今回は、日本からの八年ぶりの派遣。平均年齢五一歳で、年齢層は三十歳から七一歳に及ぶ。全国十七都道府県から、ブラジルに興味を持つ地域のリーダーが、自費でブラジルに向かう。
 日程は、二十六日にグァルーリョス空港到着後、午前十時からのブラジル戦後移民五十周年祭に出席。午後八時からは、熊本県人会で「日伯交流歓迎夕食会」に参加。二十七日は、スザノ市の行徳シャカラで日伯親善交流懇談会を行い、ブラジル側の地域リーダーと交流を深め、二日にブラジルを後にする。
志村豊弘会長は「今回の交流では、参加者の希望もありブラジルの教育や福祉に関して視察を行う予定」と目的を語った。
 一日の午前九時から、ブラジル日本文化協会小講堂で記念講演会。講演はブラジルの経済と政治に関して上野アントニオ元下院議員が、日系社会に関しては大井セリア移民資料館館長が講演。一般参加も可能。