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■カメラマン殺害事件=愛妻は日系二世=阪神淡路大震災も経験

7月25日(金)

 二十三日午後三時、サンベルナルド・ド・カンポ市のフォルクスワーゲン所有地で銃弾に倒れたエポカ誌カメラマン、ルイス・アントニオ・ダ・コスタ氏(享年三六=詳細は本紙二面)の訃報が全伯を揺るがしている。彼の最愛の妻は日系二世のルシアナさん、そして二歳、三歳の子どもを残した・・・。
 九〇年七月三十一日、ルイス氏はそれまで勤めていたエスタード紙を離れ、兵庫県神戸市でルシアナさんと結婚。九五年、六千四百人の死者を出した阪神淡路大震災が発生、ルイス氏は被災地をフィルムに収めようと奔走した。ルイス氏は三年後、ブラジルに帰国、エポカ誌のカメラマンとなった。
 子どもに恵まれ、家族を愛してきたルイス氏。日本で働いていた当時に身につけた東洋の教訓をもって、礼儀正しく生きてきたという。