7月26日(土)
【エスタード・デ・サンパウロ紙二十五日】海外からブラジルへの直接投資額は六月に一億八千六百万ドルとなり、一九四七年以来の最低額を記録した。
一月から六月までの累積額はわずか三十五億ドルで、前年同期、九十六億ドルの約三分の一だった。
経済の戦略的分野に投資するための政府の財源不足を補う資金源として重要な直接投資は、政府がインフラ整備に向けて大胆な計画を実施しようとしている時に大幅な後退を示した。
一部の市場アナリストたちの分析とは違って、中銀は、今年上半期に投資家たちが無関心だったのはエネルギーや電気通信などの部門における明確なルールの未決定に影響されたのではないとみている。ロペス中銀経済局長によると、政府がずいぶん前にインフラ部門におけるルールを明確にし、最近になって公表したのに直接投資が今年上半期に減少したのは、昨年下半期の投資家たちの決断結果だという。「情勢が不安定な時は誰も投資を決断しない。ブラジルはインフレと戦っており、高金利を余儀なくされた。インフレを乗り越えれば投資家は積極的な投資を計画し始め、今年後半には多くの資金流入となってそれが表れるだろう」と同局長は述べた。
上半期の減少にもかかわらず、中銀は今年末には直接投資が十億ドルに達すると予測する。七月に入ってから直接投資はすでに六億ドルを数え、月末までに八億ドルに達する見通しだ。