7月26日(土)
二十六日から八月七日までブラジル、アルゼンチンの計五都市で公演する歌手の井上祐見さん(=写真)が二十五日着聖、来社した。
南米公演は今回で五年連続となる。「いつもと違った緊張があるが精一杯頑張りたい」。節目の大舞台を前に張り切る井上さんに長旅の疲れはなさそうだ。
井上さんが緊張するのも無理はない。二十六日、州議会で開かれる戦後移民五十周年式典では多くの来賓を前に、慣れない十二単姿で歌うほか、マナウス(八月五日)では本格的なオペラ劇場であるテアトロ・アマゾナスが舞台となる。その前には、初のアルゼンチン公演も控える。未知の経験の連続だ。
ただ、大先輩として慕う後藤博子参議や、歌手で俳優の竹本孝之さんがこの時期、ブラジルにいるのが心強いという。「みんなで一緒に(ブラジルに)行けたらいいね、と前から話していたことが実現してうれしい」。竹本さんとは五十周年の式典で共演することも決まっている。
これで一区切りですね、と尋ねると、もう来年の話が出た。井上さんは「ブラジルはわたしにとって、四季のほかに巡り来る季節のようなもの。空港に着いた途端に懐かしさがこみ上げてくる。来年は空き時間を取って、ショピングに温泉、ボニートにも行きたい」と話していた。公演日程の詳細は本紙広告欄を参照。