7月29日(火)
【エスタード・デ・サンパウロ紙】ブラジル出版会議所(CBL)と全国出版組合(Snel)が発表した、二〇〇二年「ブラジル出版業界における生産・販売」の調査結果によると、出版部数は前年比で一〇%減だったが、価格値上げにより利益は一〇%増を確保した。
〇二年中続いたドル高が出版市場の停滞を説明する、主な要因の一つだ。出版業者らの年間売り上げは総額二十四億レアルで、政府による書籍購入と教科書の商品化が売り上げを支えた大きな理由となっている。
〇一年に年少者向けと教育用書籍の出版社が販売部数を減らした一方、〇二年は前年に好調だった宗教関係の本の低迷が目立つ。この傾向は今後も続くようで、キリスト教関係の書籍の出版社『アトス』が最近倒産している。「〇二年はフィクションへの関心が高まった」とSnelのロッコ組合長はコメントした。