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花やか、いわて芸能祭―岩手県人会創立45周年祭を祝う

7月29日(火)

 「移住された皆様は、幾多の困難に遭遇されながらも、岩手県人特有の真面目で粘り強い精神をもって克服し、今日の揺るぎない地歩を築かれました」――。増田寛也・岩手県知事は力強くその功績を称えた。
 二十七日午前十時過ぎから文協講堂で開催されたブラジル岩手県人会(千田曠暁会長)創立四十五周年記念式典の会場には、予想の五百人を超える約七百人がつめかけて慶祝した。
 母県からは県知事夫妻をはじめ、藤原良信・県議会議長夫妻、渡辺勉・花巻市長、郷土民謡使節団、農協観光慶祝団(佐々木覓団長)など四十二人、国内ではベレン、国外ではパラグアイからはピラポ、イグアス、アスンシオン岩手県人会から四十五人、ニューヨーク県人会からも二人を迎え、盛大に祝われた。
 千田会長は、同郷人の親睦の拠り所として結成された県人会は「日系社会と相互交流、母県への留学制度などにより子弟の育成、母県との親密な交流、最近は海外県人会同士との交流までその輪を広げることに」と歴史を振り返り、「留学研修制度を今後とも継続していただき、ブラジル発展へと繋いで頂きたいと願っております」と力を込めた。
 県知事より文協・援協・県連の三団体に寄付金が贈呈され、議会議長、花巻市長らからも記念品が県人会へ贈呈された。県知事表彰・賀詞表彰が四人に、移住功労者に対する表彰状が百二歳の阿部フサヨさんら十九人に手渡された。
 式典後、祝賀昼食パーティに続き、午後一時半から「いわて芸能祭り」。最もレベルが高い芸能の数々、郷土民謡や「鹿踊り」(花巻市春日流)、パラグアイ芸能使節団の「鬼剣舞」などを午後四時までたっぷり披露。TV岩手にも出演する司会の中川愛子さんの郷土訛と軽妙な会話に、出席者は懐かしい故郷の薫りを思い出し、気持ち良く酔いしれた。