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宮城県人会=新会館の地鎮祭挙行=創立50周年と七夕25周年

7月29日(火)

 ブラジル宮城県人会(中沢宏一会長)の創立五十周年記念・サンパウロ宮城仙台七夕まつり二十五周年記念式典が二十八日、ブラジル北海道協会(ヴィラ・マリアナ区ジョアキン・ターヴォラ街六〇五)であった。式典のため母県からの親善訪問団が総勢六十三人と県議会議員団八人ほか多数来伯。浅野史郎県知事は日本時間二十六日午前〇時十三分にあった宮城県北部地震の陣頭指揮のため急きょ帰国、式典は欠席したものの、日伯関係者約四百人が集まり両国の県人間の絆を確かめ合った。
 式典に先立って、今年から工事に取り掛かる同県人会会館(ファグンデス街一五二)で地鎮祭があった。新会館は地上二階(計八百九十八・七一平方メートル)、地下二階(計千二十九・七平方メートル)で車二十台が駐車可能となる。
 式典は午前十時過ぎ、佐藤吉之助式典委員長のあいさつで開式。親善訪問団や来賓紹介の後、中沢会長が「新しい会館は、宮城県との交流、日本文化の普及、会員同志の交流、七夕祭りの定着に役立てたい」などと式辞を述べた。
 来ひん祝辞では、帰国した浅野県知事が録音テープであいさつ。石橋信勝県議会副議長は「初のサンパウロで、県人の活躍を目のあたりにした。高齢者の方々もどうか長生きして、幸せに暮らしてください」とした。ブラジル側来ひんとしては、赤阪清隆サンパウロ総領事らが祝辞を述べた。
 続いて母県から高齢者八十四人、功労者十二人の表彰、仙台市からブラジル宮城県人会、リベルダーデ文化福祉協会、サンパウロ市文化局へ七夕祭り感謝状が贈られた。そのほか、九八年度県費留学生の中沢宙宇ジェルソンさんが謝辞、最後は童謡歌手の宮崎ゆりさんによる「ふるさと」、祝い唄の「さんさ時雨」など唱和して幕を閉じた。

知事急きょ帰国

 ブラジル宮城県人会の記念式典に出席する予定だった浅野県知事は、宮城県北部であった地震に対応するため、急きょ二十八日午前〇時半、サンパウロ空港から出国、日本時間の二十九日午後五時四十分に仙台着と日程が早まった。また、石橋信勝県議会副議長、池田憲彦県議会議員、佐々木千新南郷町長も日程を繰り上げ、式典終了後の二十八日午後十一時五十分発で帰国となった。