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不景気脱却に10の提言=各界成功者が極意指南

7月31日(木)

 【ジニェイロ誌】TV番組レデ・ムリェールの司会者ファチマ・トゥルシさんは、「エコノミア&ネゴシオス」で不景気への対処法としてVIPの提案から、特に十人の秘策を紹介した。
 [一、一路向上]ホテル・ブルートリーの青木千恵子社長の東洋哲学。ホテル・サービスの完璧を目指して、応対やルーム・サービス、献立の研究に没頭、社員に率先垂範。社長であることを、おくびにも出さない。
 [二、仕事に集中]カルドーゾ前大統領の座右銘。計画を実行に移せば必ず批判や障害はある。「戦略は集中」誰にも天性があり、その流れに沿うこと。自分の天性は何か見極め、たとえリスクがあっても、それに集中して挑戦することだと前大統領は助言した。
 [三、目標の設定]自分の実力の範囲で挑戦する目標を選ぶ。これは、CSN製鉄のマリア・B・バストス前社長の信念。CSN辞職を余儀なくされ閑職にあったとき、FGV大学教授か開発銀行(BNDES)総裁かの招きがあった。どっちも断って念願のコンサルタントを彼女は選んだ。
 [四、チャンスを掴む]
仏系多国籍企業ロージアの社長は「チャンスが花婿なら、花嫁はそのために準備した度合いで、チャンスがやってくる。準備してないとチャンスが来ても分からない」とチャンスを捕らえる極意を語った。 
 [五、創意工夫]宅配FEDEXのギリェルメ・ガッチ社長は、怒涛のような超小物の配達で採算ベースに乗るのか悩まされた。小物商品の配達を手掛けることで、その流れに超小物を便乗させて成功したという。
 [六、百尺竿頭、進一歩]ITコースのマイクロリンスのジョゼ・C・セメンザット社長はリンス市出身、現在全国に四百五十校に四十三コースがあり、十五万人の生徒が受講している。ある程度まで努力したら、後はヨルダン川へ一歩踏み込むことと同社長はいう。
 [七、倦まず諦めず]マンネリの寝床で惰眠を貪るな。三十五歳で広告業界のスターとなったロベルト・ドァリビDPZ社長の提言。いつか冬は終わり春がくる。醜いあひるでも、いつか美しい白鳥になると信じる。
 [八、時代の変遷に発想の転換を]カフェ・エクスプレスのチェーンからサイバー・コーヒー生みの親ルペルシオ・F・モラエス社長の提言。立ち飲みの気合入れコーヒーから、落ち着いて本が読めるコーヒー・ショップが夢と語る。
 [九、現実的で具体的]ボトランチンの総帥アントニオ・E・モラエス氏は困難な時代に下手なことをしたら、年商八十億レアルの会社でも倒産する。事業の法則は、理路整然とし現実的かつ具体的であること。
 [十、生涯学習]アヴォン社長からジャフラ化粧品で独立したアデマール・セルジオ氏は、女性美は常に新しい美の追求で終点のない分野と、美の研究に没頭している。