7月31日(木)
【エスタード・デ・サンパウロ紙二十五日】高級モードで年商七百億ドル市場といわれる日本と米国のファッション・ショーへ、景気が停滞しているブラジルのファッション業界から九社が作品を発表した。
出品するのはパンタナル・ファッション、グロリア・コエリョ、カルロッタ・ジョアキン、イオジッセ、セルプイ・マリエ、ルシ・イン・ザ・スカイ、モレナ・トム、ザッピン、トリトンの九社。東京ファッション・ショーは毎年、二回行われる。
米国ニューヨークでは九月、世界最大のファッション・ショーが開催され、ブラジル服飾界のためにスタンドが用意されている。これには、十五社が出品の準備をしている。米国市場には、すでに二年出品しており、ボツボツ注文が入り始めている。
モード業界では世界最大手の商社「伊藤忠」から呼び声があり、国際市場に疎いブラジルのファッション業界はわらにすがる思いだ。ブラジルはGAPなどの世界的ブランドよりも、日本では二〇%割安、米国で三〇%割安となる。またブラジルのモードは、新風を吹き込むとも期待されている。