8月1日(金)
二十七日に竣工式典を行った広島文化センター建設のため、母県広島で支援活動を積極的に行った広島日伯協会の筒井數三会長へのバンデイランテス章の叙勲式が、三十日午後七時半から、広島文化センター(サンパウロ市タマンダレー街八〇〇番)で行われた。
会場には県人会関係者を始め、吉加江ネルソン、西徹ブラジル県人会連合会両副会長や今回の叙勲に尽力した羽藤ジョージ市議会副議長たち約百人が出席、筒井会長の受章を祝った。
松伯大志万学園の生徒たちも加わった両国歌斉唱後、アジウソン・セザール叙勲選考委員長から、筒井会長にバンデイランテス章が授与された。
セザール委員長は「日伯両国の地域発展のために積極的に貢献、協力した筒井会長への授与は委員会満場一致で承認された」と報告。
勲章を胸に筒井会長は「(新会館竣工は)県人会幹部、母県広島の協力と理解があってこそで、受章は身に余る光栄。県人会の皆様に尽くしたい一心で行った一生の大事業だった。これからも広島県、サンパウロ、ブラジルとの国際交流と親善に貢献したい」と引き締まった表情で県人会への熱い思いを語った。
大西博巳県人会長は「今回の受賞を心からお祝いしたい。これからも筒井会長の協力、支援に報いていきたい」と話した。
祝賀会で乾杯の音頭を務めた兼田忠典広島日伯協会事務局長は「受賞の知らせは聞いていたが、このような盛大なものとは」と感激した面持ちで話し、(筒井会長が)八月一日で八十五歳を迎えることを報告、「ブラジルでひと足先に誕生会を開いてもらったようなもの」と笑顔を見せた。
今回の叙勲を祝う大勢の関係者に囲まれた筒井会長は「四回も来伯しているが、オブリガードしかわからない。日本に帰ったら、ポルトガル語を勉強したい」と笑いながら、再来伯の希望を話していた。